My important place【D.Gray-man】
第45章 10/31Halloween(番外編)
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「やぁんっ!かーわーいーいー!」
「本当だ、可愛い」
両手を重ねて顔の横に当てた筋肉質な男が、きゅるんっとやけに高い声で歓声を上げる。
その隣で雪もまた、まじまじと目の前の人物を見ながら頷いた。
「似合ってるよ、ミランダさん」
「そ、そそそんなこと…!私なんかがこんな格好…!恐れ多いわごめんなさいぃ!」
「なんで謝るの?可笑しな所なんてどこにもないのに。その猫耳と尻尾にぴったりだよ、可愛い」
あわあわと両手で赤や青に変わる顔を隠すミランダに、にこやかに雪は笑って返す。
真っ黒な猫耳と尻尾を生やしたミランダは、ジェリーの手に掛かり今ではハロウィン仕様の黒猫姿へと変貌していた。
ふんわりとボリュームある、黒の大きなリボン付きバルーンスカート。
そこから覗く足も、真っ黒なタイツに包まれている。
ノースリーブの体の線をきちんと見せる黒シャツに、真っ白な短いネクタイはアクセントの一つ。
襟元にはっきりと浮かぶ真っ白な花柄模様は、全身黒を基調としながらも女性らしさを忘れていない。
それでいて猫耳と尻尾の似合う、ジェリーお手製のコーデ。
これを褒めずとしてなんとする。である。
「わぁ!ミランダ似合ってる!すっごく可愛いよっ」
「ほらね」
「リ、リナリーちゃんまで…」
笑顔で駆け寄ってくるツインテールの美少女には、嘘など見えない。
そんな真っ直ぐなリナリーの本音を前にして、ミランダは青みがかっていた顔を赤く色付かせた。
「というかリナリーそれ…どう見てもハリポタコス」
「私、一度この格好してみたかったのっエクスペクトパトローナム!」
「ふふ。リナリーちゃんも似合ってるわ。マフラー姿が可愛い」
「リナリーはグリフィンドールって感じするもんね。ハッフルパフも悪くないけど」
朱と橙の島縞模様のマフラーを巻いて、真っ黒なローブを纏い杖を振るう姿は、何処からどう見てもグリフィンドール寮生。
本当に此処が某魔法学校であれば、彼女はさぞかし人気の生徒だっただろう。
しかし此処は黒の教団。
そしてこの場は服飾室。
ジェリーが持ち込んだ大量のハロウィン仕様の服で、溢れ返っていた。