My important place【D.Gray-man】
第45章 10/31Halloween(番外編)
「…っ……結局、こうなる、の…っ」
「悪い。思ったより血の欲が強かったらしい」
「らしいって…他人事みたいに言わない、でよ…やったのはユウの意思なんだからね…っ」
「そうだな。受けたのは雪の意思ってとこか」
「っ」
ぜぃぜぃと荒い息をつきながら、ぐったりとシーツに沈む雪の体。
その後、熱いキスの合間に血を求めた神田の体は再び熱を持ち、体内に熱い彼の欲を受け入れたまま雪は再び体を揺さぶられ続けた。
再び神田の欲で蜜部を白濁に染められるまで、何度高みを昇っただろうか。
ガクガクと震える腰はもう機能しない。
高く上げていた腰を支えることもできずにシーツにうつ伏せで力を抜けば、密着したまま神田の体が横になり雪の体を引き寄せた。
「ぁ、ん。ちょっ」
蜜部にはまだ、神田自身が埋め込まれたまま。
ぎこちなく身を捩る雪を、神田が背後から抱きしめる。
「ま、だする気?」
「しない。もう喉は潤った」
「本当に?」
「ああ。だから大人しくしてろって」
言葉通り、それ以上体を求めることはしないらしい。
神田の雪の血液への貪欲な欲も、どうやら落ち着いたのか。
深紅に染まっていた瞳は、いつもの漆黒の瞳に戻っていた。
落ち着きを取り戻す雪の体を、横になったまま緩く抱き寄せる。
後頭部に顔を寄せれば、首元や項にくっきりと残る赤い二つの血痕が見えた。
神田が吸血の際に傷を残した跡だ。
「………」
それをじっと見つめていれば、もう血への欲は湧かない変わりに、じわじわと浮かぶは罪悪感。
こんなにはっきりと跡を残す程、雪の体を傷付ける気はなかったはずだった。
(こいつのこととなると、本気で耐性ねぇな…)
我ながら呆れる、と溜息が零れる。
神田の反応に気付いた雪が、僅かに首を捻り視線を寄越す。
その目を見返すこともないまま、神田は吸血跡の残る項に触れるだけのキスを落とした。
「悪いって、思ってる?」
ぴたりとその動きを止めたのは、神田の心を読み取るように口にした雪の言葉だった。