My important place【D.Gray-man】
第43章 羊の詩(うた).
「げほっ…え、ちょ…っごほッ」
思わず噴き出した口から、ぼたぼたと垂れる水と無残なカプセル薬。
嗚咽しながら口元を拭う。
ああ薬吐き出しちゃった婦長さんに怒られ…って違う!
ちょっと待って。
あの台詞、あの時と一緒なんだけど。
パリ警察署の独房に放り込まれてた時に、聞いたものと。
不意に扉の向こうの騒動が静かになる。
静寂がなんだか恐ろしくて、つい扉から後退ってしまった。
…ち、ちょっと待って。
これがあの時のデジャヴなら…この後の、展開は──
ガチャン、
重い扉の錠が外れる音がした。