My important place【D.Gray-man】
第43章 羊の詩(うた).
「しかし…その反応を見る限り、彼の第二使徒としての体のことは知っているようだ。神田ユウから聞いたのですか?」
「……」
「…まぁいい。エクソシストならまだしも、ただのファインダーであった貴女がそれを知っているということは…やはりそれだけ神田ユウにとって意味ある存在だということですね」
「………コムイ室長に…別件って、何があったんですか…」
普通に話をしても、ルベリエには通じない。
そう悟った雪は、話を変えることにした。
神田に教団から悪意だけは向けさせられない。
その一心で。
「なに、貴女には関係ないことです」
「……」
しかしその願いは簡単に断ち切られた。
「質問しているのはこちらです。貴女はただそれに答えていればいい」
「…っ」
突破口が見つからない。
このままでは神田との約束が果たせない。
拳を握り俯く雪を前に、ルベリエは表情を一つも変えることなく穏やかなまま次へと切り替えた。
「報告としては聞いていますが、私は貴女のその姿を視認しておりません」
「…何が…言いたいんですか」
「見せてもらえませんか?」
「…?」
質問の意図がわからず、恐る恐る顔を上げる。
そんな雪の目に映ったのは、にっこりと微笑み片手を促すように差し出すルベリエの姿だった。
「貴女のノアの姿を、私の目の前で見せて頂きたい。全てはそこからです」