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憑かれた躰 【R18】

第4章 習慣


中から出てきたのは・・・・


「・・・手?」

シリコンでできた腕だった

「うん、よくできてる」

兄は満足そうに腕を取り出す

肘から別れている腕を組み立て、兄は満足そうに微笑む


「ふふ、いいだろう?これは僕の手なんだよ?」

そう言って兄は両親の寝室から上半身を持ってきた


「きゃっ・・・」

それは兄そっくりの腕のない上半身・・・

カチリ・・・と腕を取り付けると兄そっくりの人形ができあがった

「これ・・・」

「ふふ、へのプレゼントだよ・・・今日まで内緒にしてたんだ・・・上半身が出来上がるまで三か月もかかったよ」

自らの型を取りそれをシリコン製の人形にしてもらったと言う

肌感もそっくりだった

「スイッチをいれると・・」

兄の上半身の胸は鼓動を打ち出した

「ひゃっ・・・」


「すごいだろう・・・うん、いい出来」

ジィー・・・と小さなモーター音を立てて、腕が動き指先も動く

「ほら、こっちへ来て」

人形に近づくと私の腰に手を回される

「きゃっ・・・」

そして胸を揉み始めた

「やっ・・・あ・・・やだぁ・・・っ」

一定のリズムでやわやわとまるで兄が揉むように・・・

「やだ・・・やめて・・・」

ぐっと人形と離れようとするが、ぐっと掴まれた腰はビクともしない

「お、お兄ちゃ・・・・」

「ほら、キスしてあげてよ」

「え・・・」

さらに腰に廻された手がぐっと私を引き寄せる

「やっ・・・」

「僕の人形、可愛がってくれないと怒っちゃうよ?」

兄の人形にはまっている眼がギロリと私を見つめる

「ひゃっ・・・眼が・・」

「よくできてるだろう?」

兄にそっくりなその人形は、感情がない分兄より恐怖感がある

「ほら、キスして欲しがってるよ」

「う・・・」

私はゆっくりと人形に唇を重ねた


兄よりぷっくりとした唇は本物より本物らしい・・・

舌を差し入れると私の舌にぬるりとしたものが絡みつく

慌てて舌を引っ込めるとぐぐっと私の躰を密着させ、私の口の中へ舌を侵入させてくる

トロ・・・っとした透明の舌のようなそれはまるで生きてるかのように私の口腔内を犯していく

兄の舌より長くうねり動きが細かい

「んっ・・・はっ・・・ぁ・・・んんっ・・・」

うまく呼吸が出来なくて涎が口から垂れる
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