第1章 序章
「長月……レオン?」
彼は不思議そうに首を傾げる。
「そうだ、私と同じ苗字だ。君は私の――大事な息子だ」
「でも 俺は アンドロイドです。晶さんは人間です」
「でも造ったのは私だ。私は君をアンドロイドとしてではなく、家族だと思っている」
「家族……」
バタンと強い音が聞こえた。ドアの方からだ。
其処には、幾多のLBXがいた。
このLBXたちは、あいつ等のだ。見つかってしまったか!!
『見つけたぞ、長月晶!勘弁して私たちのところへ来てもらう!!』
「それはどうかな?たとえ私が捕らわれたとしても、私の最後の希望がある!!」
そして私は彼――レオンに視界を向ける。
「いけ、レオン!あの人たちのところへ行くんだ!!」
「晶 さんは?」
「私なら大丈夫だ!それに君には地理情報のプログラムがインストールされてある!そして、そのテーブルにあるLBXとCCMを持って逃げろ!!」
レオンは戸惑っていたが、私の言うことに理解し、LBXとCCMを持って逃げ出した。