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テニスの王子様

第2章 王子様、お姫様と再開する。


『あっ! お父さん…お母さん…リョーマ…!!』

南次郎「おう、雅!」

倫子「あら、久しぶりねぇ。元気だった?」

『うん、元気よ。二人共、お帰りなさい。』


  そう言いながら両親に抱き付く雅。二人はそんな雅を受け止め、優しい眼差しを向け、微笑んでいる。まるで、少し見ない間に背の伸びた娘に、離れていた時間の長さを感じる様に―。
そして雅は、両親の隣でずっとムスッとしているリョーマに向き合った。


『リョーマ…』

リョーマ「…何でおれが怒ってるか…わかる…?」

『うん…ごめん…ごめんねっ…?黙って…何も言わずに居なくなって…』


そう言いながら雅はリョーマを優しく抱き締める。やっと抱き締めることが出来た。最後に会ってから約4年ぶりだ。


リョーマ「何で…おれだけに黙って行ったのさ(ムスゥ」

『ごめん… 心配掛けたくなかったの…』

リョーマ「…それでも、…おれはちゃんと言って欲しかった。」

『ごめん…』

リョーマ「…はぁ…わかったから。そんな顔しないでよ。」


 リョーマは呆れながらも、今にも泣き出しそうな顔をしている雅の背中をポン、ポン…と優しく叩いてやる。


『…うん…ごめん……ごめんねっ…』

南次郎「はははっ こりやぁどっちが上かわかんねーなぁ」

倫子「ふふ 良いじゃない。久々の姉弟の再開だもの。」

『ん、リョーマ!…お帰りなさい(微笑』

リョーマ「おわっ!?…ちょっ、いきなり抱き締めんの止めてよ!危ないじゃん。」

 どうやらリョーマは許してくれるらしい。言葉はキツイが、どこか嬉しそうだ。



『ふふ 皆、お帰りなさい!!(微笑』










第1章終わり
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