第2章 王子様、お姫様と再開する。
菊丸「ねぇねぇ不二~ 雅、なんか良いことあったのかにゃぁ?」
まだ春休みだというのに、部活に励む部員達。
そんなか、彼らに一人一人丁寧にタオルやドリンクを渡していくのは、柔らかい微笑みの似合う綺麗な容姿をした少女。彼女はこの「青春学園中等部の男子テニス部」唯一のマネージャーであり、この物語の主人公だ。
不二「…英二もそう思うかい?」
菊丸「うん、雅いつもより嬉しそうだにゃ。」
乾「確かに雅のテンションはいつもより高いな。」
不二「ふふっ 雅に聞いてみようか。 ねぇ雅?」
『ん? なーに?周助君。』
不二「何か良いことでもあったのかい?」
『?? …どうして?』
菊丸「雅いつもより嬉しそうだにゃ!!」
『…そう?』
乾「あぁ、いつもよりテンションが3%高い。」
『∑!? クスッ… なんだと思う?』
河村「何かあったのかい?」
『ふふ 今日両親と弟が日本に帰ってくるの。今日から一緒に住むのよ。』
昨日の夜、父親から電話があった。何でも、弟のリョーマが日本の大会に出場する事になり、予定より早く、今日日本に帰ってくるのだと。