第7章 戻った日常と可笑しな始まり
トド松side
十四松兄さんを撫でていたアイ兄さんを引き剥がした僕は十四松兄さんに薄く微笑む…アイ兄さんに頭撫でてもらうなんて…僕の前ではさせないんだから…!
ト)ねぇねぇ!アイ兄さん!
『ん?どしたトド松?』
キョトンとするアイ兄さんはいつものカッコいい兄さんではなく少しかわいい…僕は意味もなく笑うとアイ兄さんも笑う…僕がギューっと抱きつくとギューっと抱き返してくれる…ずっと大好きだったアイ兄さん…きっと僕が本気を出せばすぐ好きになってくれる…そんなの僕の淡い妄想だ…
そうなってほしいけどきっと無理だ…僕だけじゃない…僕だけがアイ兄さんを好きなら…きっと行けたと思うけど…うちには悪魔が5人いる…難しさが何十倍…いや何百倍だ…
『おーいトド松?』
ト)へっ!?なっなぁに?アイ兄さん?
『いや何か考え事してたか?』
ト)えっ?…なんでもないよ?アイ兄さん相変わらずカッコいいなぁって!
『トド松も相変わらずかわいいよ…?』
ト)ふふっ!ありがとう!
『…そういや風呂嫌いは直ったから?』
ト)むっ昔でしょ!?今は好きだよ!
『ははっそうか?』
ト)そうなの!もぅ…デリカシーのない会話!
『女子か!』
ト)だって僕女子力高いもん!
へへん!と僕が威張ればかわいいかわいいと頭を撫でてくれた…なんだか恥ずかしい…
ト)えっとぉ…///アイ兄さん!キス…///していい…?
『…おう…!』
アイ兄さんは近くのソファーに座り自分の膝をポンポンと叩く…僕かアイ兄さんの膝によく乗りたがってたの覚えてたんだ…
僕は恥ずかしながらもアイ兄さんの膝に股がる…久しぶりだから恥ずかしさはあるがそれより今から起こることのが恥ずかしいだろうな…
ト)アイ…兄さん…///
『ん?…どうした…』
俺のかわいいトド松…?
ドクン…と胸が跳ねた…言われなれたかわいいと言う言葉…でもその前にアイ兄さんの俺の…それがつくだけで威力は何倍にも羽上がった…胸が踊る…って言うより弾け飛びそうだ…