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六つ子にお兄ちゃん!?

第7章 戻った日常と可笑しな始まり


一松side

一)…ねぇ
『ん?』
なんだ?と不思議そうな顔をしたアイ兄さん…

一)…キス俺からしていい…?
『へ?…おういいぞ?』
ゆっくりと近づき アイ兄さんの首に手を回すすると微笑えむアイ兄さん…俺の腰に手を回した…俺は猫背の背中を撫でられられてンンッ…と声を漏らす…

一)…ンンッ…ふぁ…あっ…っ
『…っ…ん…』
最初は触れるだけのキスをした…次はゆっくりと舌を絡ませた…俺の動きについてきてくれるアイ兄さん…クチュ…ピチャッ…水音が聴覚を犯す…ドンドン俺は膝に力が入らなくなる…一度離れようとしたがアイ兄さんが離れてくれない…腰に回された手はいつの間にか頭に回されており離れられない…時々離れる口の隙間からやめてと言うとアイ兄さんは少しだけやめて…

『…っ本当に…?』
一)…っ!…ホントは…やめてほしくない…けど…これ以上は多分俺耐えれない…
『…なら最後な…?』
そういいアイ兄さんはチュッ…とキスをしてギュー…と抱き締めてきた…

『…なんか泣きそうだぞ…?』
一)…っ関係…ないでしょ…?
『…あるよ?…一松は間違いなく俺の弟で…それで俺の大事な家族だからな…?』
一)…っ!
…その言葉がどれだけ俺らを縛り付けただろうか…家族…?…弟…?…男…アイ兄さんは俺の大事な家族と俺らのことを言う…俺らは…俺は家族じゃなくて…いやこれ以上は考えないようにしよう…悲しくなる…寂しくなる…ここにエスパーニャンコがいなくてよかった…きっと俺の中の今まで溜まりにたまった欲望が全部出てしまう…俺はそれを噛み締めて飲み込む…しかし涙は止まらない…止まらない…ごめんなさい…俺は…アイ兄さんの弟だけど…アイ兄さんが好き…っ

一)…っふぅ…っ!
『…』
ポンポンと叩くその手もいとおしい…それで苦しい…俺なんかがアイ兄さんに似合うわけない…なのに俺はいつまでもアイ兄さんと居たいと思ってしまうんだ…

一)…もぅ…大丈夫だから…っ早くいこう…十四松たちがまってる…
『おう…泣きたいなら頼れよ…?』
一)…うん…
…その優しさがいつも辛く感じる…でも無くなったら俺は…どうなってしまうんだろう…俺はそんなことを思いながら十四松たちがいるほうへ向かう…
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