第12章 父と母の不在
トド松side
ト)ちょっ…!やだっ…!アイ兄さん!
ペロッと舐められたり、チューっと吸われたり、何せ多すぎる刺激に頭が追い付かなくなっていく…。
パクっと耳をくわえられ、ヒィン!と情けない声が出てしまう…耳元では、はぁっ…はぁっ…と熱を含む吐息がかかり顔が赤くなってしまう…
ト)アイ兄さん…!本当は…ひやぁ…!んんっ…!起きてるんじゃないのっ…!
僕が返答を求めても、返事は来ず…もしかして…
ト)スゴい…寝相が悪い…?
そう言えば僕は昔見に覚えがある…昔過ぎて覚えてなかったけど…。
昔まだ僕らが七人で寝ていた時…確か1日スッゴいアイ兄さんが疲れたって日があった…その日アイ兄さんは誰彼構わず抱き締めて来たりキスされたりとかいっばいされた…
ト)あんときは何にも思わなかったけど…アイ兄さんてスゴい寝相悪いんだ…知らなかったなぁ…ンァッ…!
今度は腰を撫でられる…それも厭らしく…ツゥー…と撫でられたり、割れ目に指を入れられたり。
ト)ちょっ…!なんで寝てる時の方が積極的なのさ!
僕はポカポカとアイ兄さんの胸を叩いたら少し、んんっ…と声をあげるものの、そのまままたスー…スー…と寝息をかいている…
そうして悶々としたまま僕は一睡もすることが出来ず、朝を迎えてしまった…日課のランニングにもする気になれず、抱きつかれたまま、朝の7時…そろそろ時計のアラームが鳴りアイ兄さんが起き出す。
ピリリリリリリリリッ!ピリリリリリリリリッ!
と桁ましいとまではいかないが、耳障りな音が耳に響く…
『んん…朝か…ん?何でトド松おきてんの?』
ト)…アイ兄さんのせいだよ!!
へっ?って顔をするアイ兄さんに大声で文句いってやった!
僕を困らせた罰だ!