第12章 父と母の不在
トド松side
暫くしてスー…スー…とアイ兄さんの規則正しい寝息が聞こえてきた。
ト)…ねちゃったな…実はちょっと期待してたんだけどな…へへっまぁアイ兄さんも疲れてたんだろうし…しかた…ないかぁ…
僕は寝ているアイ兄さんの髪を軽く撫でる…何時もは僕よりも背が高いアイ兄さん…今はこうやって同じベットでねっころがっていて、あどけない顔で寝ている…可愛い…
そんなことを思いつつ今度はいつ触れるかもわからないサラサラとした髪を撫でていると、ガシッ!と腕を捕まれる。
ト)えっ!?…アイ…兄さん?…まさか…起きてたの?
僕は恐る恐る聞いてみる…しかし返答はなく、相変わらず規則正しい寝息のみがアイ兄さんの部屋に響いていた…。
ト)寝て…る?…もぅびっくりさせないで…
僕は目を閉じて安堵を浮かべる…しかしそれもつかの間、いきなり腕をグイッ!と引っ張られ僕はアイ兄さんの胸に押し付けられた…
ト)えっ!?…えっ!?…急に何…?
ギューギューと抱き締められ、痛くは無いものの、息苦しさとドンドンと激情していく鼓動…小さな声で静止を促すものの、何処かで
離さないで…
と思う自分もどこかにいて…胸がキュー…と締められる。
ト)アイ兄さ、っ!?ひあっ!?
急にペロッと首を舐められて漏れてしまった声を慌てて口を手で覆い漏れだす声を隠す。