第8章 嫌い【R18】
自意識過剰とかじゃないけど、
最近、見られてる気がする。
誰からって、明らかに
河田から。
気になって私もそっちを見ると、私のことを頬杖をつきながらぼーっと見ている。
目が合うとお互い反らすが、なんだこの“淡い恋”みたいな展開は。
(なんなの…?)
そしてある日、河田に話しかけられた。
河「大城ってさ、いつも一人でいるけど、たまに誰かと話してるとき本当に楽しそうな顔するよな、実は寂しいんじゃないの?」
は?
なんで私のことあなたに語られなきゃならないの?
でもなぜだか
涙が出そうだった。
「余計なお世話だよ。」
河「本当はもっと仲良くなりたいって思ってんじゃねえの?」
「あんたには関係ないでしょ……放っておいてよ。」
河「関係あるよ。」
「は?」
河「だって俺、大城のこと好きだから。」