第20章 それぞれの道と闘いの聖地
「それまで使わないのか」
「ふーん。…で、ヒソカの居場所は?」
「…」
《え~っと……》
「えーっとって…」
「やっぱり知らないんだな」
「アホか」
「うう…」
意味ねーじゃん!どーすんの!!
「私が知っているよゴン」
「え……」
「フーガ、そんな目で見るんじゃない」
「いや、だってあんなヤツの居場所知ってる
とか…」
「それよりも、ヒソカの居場所知ってるって
本当?」
「なんでだ?」
「本人に直接聞いたからだ」
「…クラピカ…マジ、いつからそんな関係に…」
「参考までに聞いておくがそんな関係とは
どんな関係だ?」
「いえ、なんでもないです」
…一瞬殺気見えた気がしたけど気のせいに
しよう。つーか気のせいにしたい。
「で、あの時ヒソカに何を言われた?」
「"クモについて、いいことを教えよう♥"」
「クモ?」
「ヤツに話した覚えはないが、クモは旅団の
シンボル。ゆえに旅団に近しいヤツらは
そう呼ぶ」
旅団っていうのは、クラピカの仇の幻影旅団の
こと。クラピカの一族、クルタ族はこの旅団に
滅ぼされた。
…あとでレオリオに聞いたんだけどネ。
「――で、講習の後ヒソカに問いただした」
『9月1日、ヨークシンシティで待ってる♦』
「9月1日かぁ…」
「半年以上先だね」
「ヨークシンシティで何かあんの?」
「…すいませんヨークシンシティってどこ
デスカ?」
「あ、世界最大のオークションがある!」
「無視!?」
いーですよ!どーせ田舎もんですよ!!
でもまぁ、確かにそんなイベントがあるなら
旅団も来るか。…どんなヤツらか知らんけど。
「というわけでその日、ヒソカはヨークシン
シティのどこかにいるはずだ。見つけたら
連絡するよ」
「わかった。ありがとう!」
うう…またあのピエロに会わなきゃならんのか…
けどゴンの目標のため!耐えて見せるぜ!!←
「じゃ私はここで失礼する」
「「え?」」