第20章 それぞれの道と闘いの聖地
「ああ、オレもそれだまされたよ。タネあかし
されるとハラたつぐらいカンタンだぜ」
「え?マジ?」
「おそらくこういうことだろう?ゴン、フーガ」
クラピカが実演してくれた。
コイン弾いて、落ちてきて、取って…うん、
やっぱそうだ。
「どっちだ?」
「「左手でしょ?」」
バッチリ左手で取ったじゃん。けど
クラピカが手を開くと…
「なんて右!?」
「なんで?ねーどうして!?」
「要するに…」
ほうほう、ゴトーさんは最初からコインを2枚
持ってて、キャッチした1枚は裾ん中に入れて
あたかも別の手で取ったように見せる、と。
うまいな~。確かにちょっとハラたつけど。
「それにしても、お前本当にガンコだな~~」
「え?何さいきなり」
キルアが畳み掛けるのは"ハンター証使えば
よかったのに"の話。
オレ達も一応言ったんだよキルア。
…ほぼクラピカとレオリオだけど。
「う~~、だって決めたんだもん。やること
全部やってから使うって」
「なんだよやることって」
「えーと、まずお世話になった人達にあいさつ
に行って、カイトと連絡とって…」
・
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「…なんか、多くね?」
「え?そお?」
「てか、お前オレがいない間にどんだけ世話ん
なってんだよ」
「いや~結構いろいろと…でも一番肝心なのは
かくかくしかじかで渡されたこのプレートを
ヒソカに顔面パンチのおまけつきで
たたき返す!!」