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銀の風

第19章 再開とコインゲーム


「…何?会えないってどーゆーこと?」

え、実家にいるんじゃないの?
何か取り込み中?


「紹介が遅れましたね。私、キルアの母です。
 この子はカルト」


この際ハッキリ言おう。趣味ワリーなオイ。

ゴンはスルー。多分オレもそうしたわ。


「キルアがオレ達に会えないのはなんで
 ですか?」

「独房にいるからです」

「…は?」


すんごい答え返ってきたよ。独房?


「キルは私を刺し、兄を刺し、家を飛び
 出しました。しかし反省し自ら戻って
 きました。今は自分の意志で独房に入って
 います。ですからキルがいつそこから出て
 くるかは…」













……ん?フリーズした?

出てくるかは?


「まぁお義父様ったら!!なんでジャマするの!?
 だめよ!!まだつないでおかなくちゃ」



えーっと…急にフリーズしたら今度は
ヒステリックですか。

つーか、つないでおかなくちゃって何?

するとキルア母さんはいそいそと帰り始めた。




「私、急用ができました。ではこれで。
 また遊びにいらしてね」

絶ッテーんなこと思ってないくせに。

「待ってください!!オレ達、あと10日ぐらい
 この街にいます。キルアくんにそう伝えて
 ください」

「わかりました。言っておきましょう。
 それでは…」




言い残すとキルア母さんはカルト…だっけ?を
連れて森へ消えて行った。







「ゴン、このまま戻るのはしゃくだぜ。
 ムリにでもついていかねーか?」

「いや、それはやめたほうがいいと思う」

「うん。そうするときっと彼女が責任をとら
 されるような気がするから」

「あ、そうか」



さてさて、どーしよーか。



「…私が執事室まで案内するわ。」

「え、大丈夫?さっき撃たれてたけど」

「平気よ。そこなら直接屋敷に繋がる電話が
 あるから」


平気ですか。そーですか。…血止まってない
けどな。



「あ、ちょっとストップ」


とりあえずオレは抜いた髪の毛を女の子の
米神に宛がった。


 スゥゥウッ

「!?な、何を…?」

「一応応急措置だけどね」

「……ありがとう。私はカナリア」

「オレ、ゴン!こっちはフーガだよ。
 宜しく!!」



とりあえずカナリアは完治!

…後でゴンも何とかしなきゃな。
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