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銀の風

第19章 再開とコインゲーム


 バキッ  ドカッ


殴られては立ち上がって…もう何回繰り返し
たんだろう。

流石にあと3発位殴れたら限界かなって
思ったけど、限界はあっちの方が先に来た
っぽい。



「もう…やめてよ…」

かすれた声で呟いた女の子の言葉を無視して
ゴンは進んでく。

「いい加減にして!!無駄なの!!わかるでしょ!!
 あんた達も止めてよ!!仲間なん…」


クラピカもレオリオも、勿論オレも動かない。

だってこれはゴンが決めたことだから。




「なんでかな。友達に会いにきただけなのに。
 
 キルアに会いたいだけなのに。

 なんで…こんなことしなきゃいけないんだ!!」




怒りに任せたゴンの拳は、女の子の隣の石柱を
粉砕した。





「君はミケとは違う。
 どんなに感情を隠そうとしたって、ちゃんと
 心がある。キルアの名前を出したとき、
 一瞬だけど目が優しくなった」


ゴンの言葉が効いたのか、"納得"にも似た
"顔"が見えた。




「お願い……キルア様を助けてあげて」







 パァンッ




「なっ!?」

「!?」


「全く…使用人が何を言ってるのかしら」



え?撃たれた!?




つーか誰だよ?明らかに隣にいる子との
雰囲気のギャップがハンパないんですけど?

登場する場所違うんじゃね?




「まるで私達がキルをいじめてるみたいに。
 ただのクソ見習いのクセして生意気な」




…オレこいつ苦手だ。だって何かイルミ感
濃いんだもん。

ザ〇っぽい目?を交互にオレ達に向けて
この人は話し出した。






「あなた達がゴンとフーガね。イルミから
 話は聞いてます。キルからのメッセージを
 そのまま伝えましょう。


 来てくれてありがとう。すげーうれしいよ。

 でも  今は会えない。

 ごめんな」


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