第18章 暗殺一家
おいおいゴン大丈夫か?
あの化け物の腕見たらさすがにビビるぞ?
いや、試されんのが納得できないのは
オレも同じだけど。
「ちょ、待てよゴン。んな急がなくても
門逃げたりしねぇよ」
「私も同感だ。時間はある。1の門から入る
ことにしよう」
…が、
ゴンはおじさんに手をだしたままフリーズ。
こっちも強行突破ですか。
《だめだ。こうなっちまったら聞かねーからな》
うん。そーだね、レオリオ。
「うーん…ちょっと待っててくださいね」
おじさんは事務室に戻って、どこかに電話を
掛けはじめた。
「あ、もしもし。こちらゼブロです…」
あ、おじさんゼブロってゆー名前なんだ。
いいなー、かっけー!
「…はい!すいません。…ええ、わかります!
はい、失礼します」
ん?何か怒られてる?
「いや~やっぱり叱られちゃったか」
「屋敷に電話してくれたの?」
「いや、ゾルディック家の執事にですがね」
どうやらここから電話して、家族に繋がる
ことは殆どないらしい。
うーん、すごい用心さ。
「もう一度かけてくれる?今度はオレがでる
から」
電話して執事に何言うんだろ?
プルルルル…
「あ、もしもし。ぼくキルア君の友達でゴンと
いいます。あの、キルア君いますか」
それを訊くのか。ちゃんと答えてくれっかなぁ。
………あれ?電話でなかったのか?
「?」
もう一度電話を掛けなおすと――
「なんでお前にそんなことわかるんだ!!
いいからキルアを出せ!!」
…キ、キレてる…。え、何?何が起きてんの?
そのまま暫く話したあと、ゴンは無言で
受話器を置いて無言で出ていった。
レオリオが話しかけても反応なし。
おおう…マジギレしてんな。