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銀の風

第18章 暗殺一家


「なるほどねー。キルア坊っちゃんの
 友達ですかい」


とりあえず、おじさんの事務室でお茶を
いただいてマス。

このお茶おいし~🎵



「うれしいねェ、わざわざ訪ねてくれるなんて。
 あたしゃ20年勤めてるけど、あんた達が
 初めてだよ。友人としてここに来てくれた
 のはね」


に、20年勤めててオレ達が初めてっスか…

あれか、来るとしたらさっきの奴らみたいなの
ばっかりってことか。




…どーでもいーけど、落ち着くなぁ。



「…フーガ、何故そんなにニコニコしている?」

「ん~?やさしい"顔"だなーって思ってね~」

「顔?あたしの顔に何か付いてますか?」

「あ、いやっ、何でもないです!
 それと、お茶ありがとうございます!」



言っちゃった…。気を付けないとなぁ…。


「いえいえ、どういたしまして。…しかし
 君らを庭内に入れるわけにはいかんのです」


おじさんは一気に真面目な顔になって話し
始めた。




「さっき君らも見たでしょ?でかい生き物の
 腕を。あれはミケといって、ゾルディック家の
 番犬なんですがね」


犬かよっ!誰だよミケってつけたヤツ。
ネーミングセンス無さすぎだろ。



てか、人間をあんなにキレイに食べる犬を
番犬とは言わない。

世間一般では化け物という。


肉だけ食べて骨と服キレイに残すとか最早
犬じゃねぇよ。



「…守衛さん。あなたは何故無事なんですか?」

「ん?」


問いかけたクラピカにはありありと"疑問"の
"顔"が見てとれた。


…どゆこと?


「あなたは中に入るんでしょう?
 中に入る必要が無いのなら鍵を持つ必要も
 ないですからね」







「…いいとこつくねェ。半分正解、半分ハズレ。
 確かにあたしも中に入りますが、これは
 使わない。この鍵はね、いわば侵入者用の
 鍵なんですよ」


ん?侵入者用の鍵?…だからどーゆーこと!?



「…そうか!表の門に鍵はかかってない…!」




え?鍵かかってないの!?
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