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銀の風

第18章 暗殺一家


『――入ったら最後生きて戻れないことから
 別名、黄泉への扉とよばれております』


……これが正門って…デカすぎだろ。

ちなみにこの門の先はゾルディック家の私有地
らしく、見学はここまでということだった。


てことは、この樹海もククルーマウンテンも
敷地ってことか。



…金持ちの趣味は理解できねぇぜ…。




「ねェガイドさん、中に入るにはどうしたら
 いいの?」



「うーん、ボウヤ私の説明聞いてまして?」


「うん。でも「中に入れば2度と生きて出られ
 ません。殺し屋の隠れ家なのよ」…」


またストレートに行ったねゴン。

ほらガイドさんも笑いながらキレてるよ。
……器用だな。




「ハッタリだろ?」



バスの方からさっきレオリオが言ってた
…カタギ?じゃないらしい男2人が歩いてきた。


「誰も見たことのない幻の暗殺一家」

「奴らの顔写真にさえ1億近い懸賞金が
 かかってるって話だ」


「マジか?」
《くそっ、写真とってりゃよかった》



…レオリオ、そりゃないぜ。


つーか顔写真どころか実際に会ってるし。
もう友達だし。



男達は門の隣にある小さな守衛さんの部屋に
押し入って、おじさんから鍵を奪い中に
入っていった。



「いててて…」

「大丈夫?」

「ああ大丈夫だよ。あーあまたミケが
 エサ以外の肉食べちゃうよ」

「え?」


……………肉? meat?











 ゴォオン…




あれ?さっき男達が入っていった扉が開いて…





「ぐるる……」















見たこともないような大きな獣らしき手が
ちょうど2人分の骸骨を捨てていった。


…え?あれミケ?全ッ然ミケっぽくないけど?







「あんたら何してんだ。早く乗って!!」

あ、オレ達も観光で来てたんだっけ。


「あ、えーと、行っていいですよ。オレ達
 ここに残ります」



守衛のおじさん含め、一瞬フリーズしたけど
バスは観光客を乗せて町に戻って行った。

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