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銀の風

第17章 終了と新たな一歩


で、サトツさんに教えてもらった部屋に
来たはいいけど……



ゴン、何してんの?



部屋の通路の真ん中で、ゴンはイルミの
手首を掴んで立ってた。




「人の合格にとやかく言うことなんてない。
 自分の合格に不満なら、満足するまで精進
 すればいい」


ギリ…とゴンのイルミを掴む手にさらに力が
入る。…イルミの指先がちょっと青いよ?


「でも、もしも今まで望んでないキルアに
 無理矢理人殺しをさせていたのなら…

 お前を許さない」


「…」



  スッ…


不意にイルミがゴンに手を伸ばした。

また嫌な感じのあれだ…

ゴンも感じたのかすぐに後ろに跳んでた。


「さて諸君、よろしいかな?」


じいちゃんの仕切り直しで講習が再開したけど、
オレは殆んど上の空で聞いてた。





オレが止めるって言ったのに、

止められなかった自分が、

ひどく無力に感じてしょうがなかった。











「では解散!」


講習が終わり、それぞれ帰ったり話し合ったり
している。

んで、イルミにキルアがどこに行ったか訊いたら
自宅に戻ってるだろうって言われた。



「ククルーマウンテンねぇ…」

「フーガ、知ってんのか?」


「実は…………知らん」

「何だよ!!」

「仕方ない。後でめくってみよう」


……ん?めくる??何それ???

《めくる?》

あ、ゴンも知らないや。


レオリオ、クラピカ、途中から話しに参加
してきた…ポックル?はそれぞれ何か紙を交換
してる。


「ゴンとフーガのホームコードも
 教えてくれよ。連絡できないだろ?」



「えーっとさ…」

「ホームコードって何?」



……………。




…皆の視線が痛い。
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