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銀の風

第16章 合格と失格


当のギタさんは何事も無かったように
戻っていった。



「…え?オレの勝ち?」

「フーガ!大丈夫か!?」


呆気にとられてたらキルア、クラピカ、レオリオ
が駆け寄ってきた。



「おおキルぅあ"っ!?」


「…お前バカだろ」

「え?あ、フード犠牲になったんだっけ」

「犠牲って、お前なぁ…」


んー、つっても利き手がどーにもなんない
からな今。

どーしよー、とか思ってたらキルアが針を
抜いてくれた。やっさし~!


「っと」

「サンキュー、キルア!」

「んで、お前本当に大丈夫か?」



えーと、整理してみよう!


右肩…脱臼  脇腹(左)…バックリ

顔…頬っぺた切れてる



…ボロボロやんけ(笑)





「んー…大丈ばないかも」

「おいっ」

「…フーガ、パーカー脱いでみろ」

「ん?いや、そんくらいは大丈夫だよ」

「いいから脱いでみろ!!」

「ちょ、いだだだっ!!レオリオ痛いって!」

「っ!…フーガ、何で今まで黙っていたのだ!?」



レオリオがオレのパーカーのチャックを
下げると、痛々しくバックリいった傷口が
現れた。

パーカーからは血が滴ってる。



…こ、こんなになってたとは…




「な…フーガ、お前本当何でまいった
 言わなかったんだよ!!」

「あはは…すいまっせーん」

「ハラたつ」

「いだっ」


な、殴んなよ!!いかもグーで!一応
怪我人だぞ!?




「こりゃまたハデにやったのう。フーガよ
 お主は医務室に行きなされ」

「私が連れていこう。キルアはもう少ししたら
 試合があるだろうからな」

「オッケー。頼んだぜクラピカ」



「えーオレ1人で行け「「ダメだ!!」」…はーい」



そのあとクラピカに連れられて医務室に。

安心したからか出血が多すぎたからか、
手当てが始まるとすぐにオレは意識を手放した。
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