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銀の風

第16章 合格と失格


 ビュォォオッ!!


「!」



「うわっ」

「な、何だ!?」


突風は飛んできた針を簡単に吹き飛ばし
ギタさんも軽く後ずさった。






「ど、どこから風が!?」


「…ほぉ」

まさかあの年で発現しておるとは…
何ともおもしろい子じゃ。


やはり有名かの。フーガが伏せていた顔を
上げると、少しばかり会場がざわついた。






「暁の眼…」

「ん?クラピカ、そりゃ何だ?」

「文献でしか読んだことはないが、
 クスカ族の瞳の事だ。だが私のクルタ族とは
 違い、固有の眼ではない。発現する確率が
 あの髪の毛以上に低いことから、非常に
 稀少価値が高いという」



「…おい、確かクスカ族は…」

「ああ。…7年前に滅亡している。誰が
 やったのかは未だに不明なままだ」

「フーガ…」









冗談じゃねぇよ。
こんなとこで死んでたまるか!!


「まいった」

「…へ?」

「オレの負けでいいよ」



「しょ、勝者フーガ!!」



何故かギタさんの方が負けを認めた。

…何で!?
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