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銀の風

第16章 合格と失格


「けほっ…いてぇ~…」

「「フーガ!!」」


あたた…あれ?これ右肩外れたんじゃね?
つーか、何でそんなに本気度高いの?

「おいテメェッ!!フーガ殺す気か!!?」

「レオリオッ、落ち着け!」


レオリオ後でお世話になりまーす。
傷口バックリいったよこれ。バックリ。






 ヒュッ

「…え!?」


何とか体を捻って針を避ける。

針はさっきまでオレの頭があったところに
刺さってた。


てか、さっきから何で頭狙ってくんの!?






 グイッ


「あれ?」

「フーガ!針だ!」



あ、体には刺さんなかったけどフードが
犠牲に…!←

ってフード取れたぁぁああ!!




「…へぇ。キミ、クスカ族だったんだ?」

「…!」



あちゃ~…バレた。ま、いいや(何だよ
ん?皆は聞こえてないのか?




ギタさんは相変わらず無表情のまままた針を
持って歩いてきた。


ちょ、こっち来んなァァアア!!

何!?何で殺す気満々なの!?


このままいたら絶対何かされるし、
まいった言っても後で本当に殺されそうだし…



あ、詰んだ。




「言ったよね?キルに近づくなって。
 忠告を聞かないヤツはただの邪魔者に過ぎない」

「…」

「失格は避けたいから殺しはしないけど…
 言うことは聞いてもらうよ」




 ヒュンッ


またオレの顔めがけて針が飛んできた。







……死ぬ?


オレ、ここで死ぬのか?








「……だ…たくない…」

「?」



「フーガ!!」









「死にたくないっ!!!」
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