第16章 合格と失格
「第2試合、フーガ対ギタラクル!!」
トリックタワーん時も一緒だったけど…
その無表情何とかしてくんないかなぁ…
「それでは、始めっ!」
ヒュッ
「ぅわっ!?」
審判が言い終わるか否かの瞬間で
オレの顔めがけて針が飛んできた。
反射的にしゃがんで顔上げるとギタさんが
見えない。
…こーゆー時ってさ、十中八九後ろに
居るんだよね!!
てことでダッシュッ!
チラ見したら何か蹴りかけてるギタさんが
…え、ちょ、足長ェェェ!!
ドガッ
「痛っ!」
振り向きざまガラ空きになってた右の脇腹に
1発入りましたァァ!
ズザザッ
「痛って~…」
「フーガ!!」
《フーガのヤツ、まだ本調子じゃねぇだろ…
何でまいったって言わねぇんだ!》
言えたら苦労しねぇよレオリオォォオ!!
あ"あ"もーまた勝手に聞いちゃったしよ!
「何してんの?」
「!?」
Σ速ェェェェェエエ!!
え、マジいつの間に!?
てか、避けれねぇ…!
バキッ
「がっ!?」
殴るかと思ってたら蹴り!しかも左!
こいつ絶対傷のこと知ってるだろォォオオ!!
ドゴォン!
痛ぇぇぇ…
ちょ、オレ体めり込んでんじゃん。
何だよあのキック力。