第8章 奇術師と仲間と…?
えー…誰か目の前のピエロをどーにかして
ください。
ずっとニヤニヤしててまじでキモいです。
ダッ
「♠」
早く逃げたい一心で(おい)横に
跳んだが、それよりも早くヒソカに距離を
詰められる。
ゴッ …ミシミシッ
「っ!?」
やべっ 折れた!?
一応ガードしたんだけど!!
さっき"暁の眼"が出たせいで、あまり
体力の残ってないオレは簡単にふっ飛ばされた。
ドガッ
大分後ろにあったはずの木に
体がぶつかる。
「がっ…!」
え、ちょ、本気度高くない!?
オレ死ぬってェェ!!
―― 死 ――
そう考えた瞬間、また発現する"暁の眼"
……めっちゃ疲れんのに。
「あー くっそっ!!」
フラフラしてても意地で立ってやるわァァ!
「へぇ♣スゴいね♦」
褒めても何も出ねぇよ!!
「このっ!!」
"暁の眼"の状態である今、風は自由に操れる。
目眩ましも兼ねて思いっきり突風を造りだし、
それに乗じてヒソカに殴りかかった。
…が
バキィッ
「ぐっ…!!」
蹴りの反撃を食らった。 読まれてやがる…
てか、めっちゃスピード落ちてんな。
空中で体勢を変えて着地すると
息つく間もなくトランプが飛んできた。
…さっきの殺人トランプ!?
てか避けれねェェ!!
大分ふっ飛ばされたらしい。
左右、後ろには木、目の前にはトランプ…
「っ!!」
やばっ…