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銀の風

第7章 詐欺師の塒


走りはじめて数十分、辺りの景色が
ぼやけはじめた。


「霧か…」

そのとき、ちょうど隣にいたキルアが
僅かに嫌な顔をしながら呟いた。

「…ゴン、フーガ、もっと前に行こう」

「うん。試験官を見失うといけないもんね」

「あー、それもあるけど…やっぱヒソカ?」

「え?」

「ああ。あいつ殺しをしたくてウズウズしてる
 からな。この霧に乗じてかなり殺るぜ」


なるほど?

あ、でも何でそんなことわかるんだ?


「ハハッ、2人とも何でわかるのって顔
 してるね。それはオレも同類だからさ。
 臭いでわかるんだよ」

「キルアが?そんな風には見えないよ」


てか、どう見たらあのピエロと
同じになるんだ?


「それはオレが猫かぶってるからだよ
 そのうちわかるさ」

「ふーん…」


猫かぶりねぇ…




「レオリオーー!!クラピカーー!!
 キルアが前に来た方がいいってさーー!!」

…どアホーー 行けるならとっくに
 いっとるわい!!…




「緊張感のない奴らだな、もーーー」

「まあまあ…仲間思いなんだよ、ゴンは」




「そこを何とか頑張ってきなよーー!!」

…ムリだっちゅーのー…




…にしても本当にのんきだな。



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