第7章 詐欺師の塒
男のいた方を見ると、
そいつ顔には何枚かトランプが刺さり、
既にこと切れていた。
…………………トランプ??
近くには、何やら赤髪オールバックで
ピエロルックスの青年がトランプ切ってる。
どんなトランプ使ってんだよ……
「…あれ誰?」
知らない人だから訊くのは当然じゃん?
なんでそんな驚いた顔するのかね、キミ達は。
「フーガ、知らないの?」
「え、有名人?」
「いや、違うk「サイン貰っとこうかな」
違げーっつってんだろ!!」
…んな逆ギレされてもねぇ…(*_*;
「で?本当に知らねーのか?
あの会場であった事」
「ん。オレそんとき寝てたから」
やっとキルアの拳骨から逃げて
ただ今あのピエロ(違う)について軽く講習
受けてまっす。
「寝てたって…フーガ、あそこで?」
「いや~ めっちゃ眠かったからさ~
で、あの人誰?」
ゴンの目撃証言によると彼の名前はヒソカ。
あの会場の中、ぶつかった人の腕を
マジックのように消してしまったらしい。
間違ってもぶつかりたくないな…
「…何か…この先嫌でも関わりそうな
気がするのはオレだけ?」
「あー…確かに…」
絶対関わりたくねぇ。
…………………あ……………
…関わりたくないって思った途端
ガッツリ目合うってどーゆーこと?
何これ?死亡フラグ確立ですか?
また笑われたし。 本っ当何で!?
その後、硬直したままのオレに
ゴンが声を掛けてくれてなんとか走り出した。
受験生312名 ヌメーレ湿原 突入