第30章 本気と狂気
『さぁ!!ついにやって参りました、
ゴン選手vsヒソカ選手!
いよいよ注目の一戦が始まろうとしています!』
……はぁ…ついにこの日かぁ~…。
そういやゴンがヒソカ1発殴るって決めてから
もう半年?経つのか。
…シンプルにジジイ化してきたか。
どーだっていいけどさ、ゴンとヒソカ2人で
並んで立ったら身長差ハンパねぇな。
オレ達3人のなかでも1番小柄だったような…
ま、いいや。
『ポイント、アンドKO制!時間無制限!
それでは、始め!!』
「っ!!」
先に動いたのはゴンの方。って、そんな
一直線に突っ込んでったら…
ガンッ
「!」
だろーな。それでもゴンは直ぐに着地して
反撃に移る。
拳や蹴りも、以前とは比べ物にならないくらい
スピードと威力が上がってる。
…けど全部避けられてる。
ヒソカの方も巻き返しをかけてきた。
ゴンのヤツ、もう目ぇ慣らしたのか。
早くもヒソカの攻撃をかわしはじめる。
あ、それフェイント…
ゴッ!
「ッ!」
『クリーンヒット!ポイントヒソカ!!』
右ストレート…いたそ。
「くくく…どうした?まだ僕は開始位置から
動いてさえいないんだけどね…♦」
「えっ、本当!?どっひー!!見てろよ!」
どっひーって何だよ。てか、あれだけ
攻撃浴びせときながら全部避けられてるって…
…萎える。
でもそれだけあいつは自信があるし自覚も
してるっつーこと。
隙があるとするならそこか。
「…なぁフーガ、何でそんな不機嫌そう
なんだ?」
「え?そうか?」
「何か、負のオーラ感じる」
「…そうか、キルア…ついに厨ニ病に目覚めたか」
「心配したオレがバカだった」
「嘘ですすいません」
何で不機嫌かって?
そりゃ目の前に変態ピエロがいるからに
決まってんだろ!!←