第28章 修行開始
「どうですか?」
「ど…どうって言われても…」
「…だめだ!」
「全っ然見えねーよ」
「「本当にここでヒソカの左手からオーラの糸
が出てんのか!?」」
今ちょうど録画したヒソカとカストロの試合
見ながら、ヒソカの能力の説明受けてんだけど…
「…悪ィ、ギブ」
「大丈夫?フーガ?」
「あ"~気持ち悪っ。アナフィラキシーショック
起こしそう」
「何だよそれ」
何かね、あれは何度見ても無理だ。
ヒソカ+腕もげる+カストロ危篤、っつー
かなりアメイジングなシチュエーションだし。
オレが伸びてる間にもウイングさんは
淡々と説明を続けていく。
…へぇ~、"凝"っつーのか。
見破るには……んー、要はじっと見るって事か?
「まず第一の質問。ヒソカの能力は一体どんな
ものか。その答えは自分達で見つけなさい」
「百聞は一見に如かず、か」
「ええ。君達3人の課題は、"練"を習得し、
ヒソカの"隠"を見破ること」
「…………ん?」
「「3人?」」
「あのー…師範代。じゃ自分はどうしたら
いいすか?」
「ズシ、君の力ならもうヒソカの"隠"を見破る
はずです」
「「!!」」
…2人とも、 ; ゚`Д゜)ナンダッテー!?(゜ロ´゜;
みたいな顔してるけどさ、ズシの方が
先に"念"の存在知ってたんだから当然じゃん。
「2人の前で"練"を見せてあげなさい」
そのまま拳を下に突き出す様にして構えたズシ
は呼吸を整えて"練"をした。
ゴン並みに力強いオーラだったけど、それを
全て目に集中し終わったズシは、息も絶え絶えな
状態だった。
「これが"凝"といい、未知の相手と一戦交える
時の常套手段です。まずは"練"の習得、そして
応用技の"凝"を覚えること!」
うん、確かにこれは覚えないと…ヒソカと戦え
ねぇぞ、ゴン!
あ、ちなみに2個目の質問「ヒソカと同じ能力を
使えるようになるか」は、その人次第。
好き嫌いがあるみたいに、念にも個性がある
らしいから、自分自身の資質を見極めるのが
大切なんだってさ。
そのあと、オレとキルアは6月9日、ゴンは
6月10日、それぞれ戦闘準備期間が終わる
ギリギリにバトルの登録をした。
それまでに"凝"を覚えること。
なんかワクワクしてきたァァァァア!!