第27章 自己中と気違い
「えーと…ノーコメントっていう選択肢は?」
「ないね」
「ないよ♥」
「ガッデム!!」
何だろね、最近どんどん面倒くさい事に
巻き込まれてる気しかしない。
オレ平和に過ごしたいのに。
…てかヒソカ何やってんだ?
腕に何かシールでも貼ってん…
ペリッ
「剥がれたァァァ!?」
「ん?あぁ知らないんだね」
あれもヒソカの能力だよ、ってマチさんは
教えてくれたけど…
念ってあんなことも出来んだな。
つーかあれ以外に何かあったっけ?
よくよく見てみるとこいつの腕には
所々千切れたような跡がある。
あー、自分で腕食べてたしなー。
「…」
「…フーガの能力に関係あるのかい?」
…マチさん、視線が痛いッス。
何これ。公開処刑?
「あぁそうそう、見せるまで帰すつもり
ないからね♥」
「「え」」
「何であたしも入ってるんだい?あたしは
伝言伝えに来ただけだから早く帰りたいん
だけど」
「あ、オレも帰りたい。てかマチさんにも迷惑
かかってんじゃん」
「キミが早く見せてくれればいい話だと
思うけど?」
「う……」
くっそ、返す言葉が見つからない。
あたしは別にいつでもいいんだけど、って
言ってくれてるマチさんが本当ありがたい。
「……………わ、わかったよ…」
あ"ーもうどうにでもなれ!!
半ばやけくそになって、ヒソカの腕の傷に
髪の毛を宛てた。
「…もしかしてフーガ、あんたクスカ族?」
「…ん。はい治った!じゃあな!
ちゃんと見せたかんな!!」
自己嫌悪に陥りながらもドアまでダッシュ!
そのまま猫の如く開けたドアの隙間から
逃げた。
「ただいま~…」
「あ、フーガおかえりー!遅かったね」
「おぉ…フーガ、大丈夫か?」
「もう疲れたよ、パトラッシュ」
「誰だよパトラッシュって」
「そりゃ (ピーー) 」←自主規制
そのままオレはベッドにダイブして寝た。
多分3秒くらいで寝付いたと思う。
で、朝起きたらサイドテーブルにチョコロボ君
があった。
何かジンときて、キルアがハグしといた。
また頭殴られたけど。