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銀の風

第27章 自己中と気違い


カストロが向いたのは、何故かオレの方。

…え、何で?


ちょ、キルアがキレてるから。後で大変なの
オレだから。

義理でいいからキルアの方向いてやってよ
お兄さん。


「200階クラスの選手達の間で、面白い噂が
 流れ始めているんだよ。
 "銀狐の雪舞う白髪"がいるらしい、とね」

「!」

「…噂、だろ?」

「私も信じるつもりはなかったんだが、偶然
 キミ達の試合をチェックしていた時、キミの
 フードから少しだけ見えた髪の毛がキレイな
 銀髪をしていたんだよ」

「そんなんじゃ証拠にならないね。それに、
 銀髪ならオレもだし」


言いながらキルアはオレとカストロの間に
割って入った。うお、かっけェェ!

てか、チェックしててちょっと見えただけで
気になるとか何なんだよ。ストーカーじゃ
ねぇか。



…何でここにはこんなにストーカーが多いんだ。


「まぁ、そうだな。いずれ戦えばわかること。
 そのうち私も調べよう」

うっわ腹立つな~。
自分は何でもお見通しだぜ☆的な顔
しやがって←


「ねぇそれよりもさ、さっきの一体
 どーやったの?」

「残念ながらそれは教えられないな。いずれ
 君達と戦うかもしれないしね」

「安心しなよ。オレ達これ以上ここで戦う気
 ないから」

「そうかい?君達のオーラはそうは言ってない
 けどな」

「え、オーラでわかるもんなの?」

「ああ。オーラはその人の心理状態を表し
 やすいんだよ。で、サインだっけ?」

「やっぱいいや。色紙持ってくんの忘れたし。
 んじゃね」

「…バトルオリンピアで待ってる。君達なら
 来れる」


最後の決めセリフ的なの残して、カストロは
控え室に戻って行った。


《戦わねーっつーのに》

それな。てか、2度と会いたくねぇな。

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