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銀の風

第27章 自己中と気違い


「ヒソカ戦、大人気だぜ。すげー行列できてて
 ダフ屋までいたぐらいだ」

「へぇー」

「なぁ、ダフ屋って何だ?」


キルアに連れられて、現在200階ロビー。

もちろん目的はヒソカ戦なんだけど…
オレあんま見たくないなぁ~…。


「ダフ屋ってのは、要するにチケットとかの
 転売屋だよ。ついでにそいつから色々訊いて
 きた。やっぱあいつただ者じゃないぜ」

「え、実は前科持ちだった?」

「いや、違ーよ」

「あれ」

なんだ。結構自信あったのに。


「11戦して8勝3敗6KO。KOの数=死人の数
 なんだとよ」

「うわ…」

そっちですか。KOの皆さんご愁傷さまです。

「ちなみに3敗は全部不戦敗。戦闘準備期間が
 なくなったら登録だけして、試合には来ない
 ってことらしいな」

「…ん?つーことは、ヒソカは実際に戦えば
 負けなしってことか?」

「そう」


…マジで関わりたくねェェェエエ!ホント何なんだ
あいつ!!

あ、でもゴンはヒソカと戦うのが目的だった…。


「その上に」

「……うん」

「まだあんのか」

「11戦して、相手に取られたPは僅か4P。
 ダウン1回、クリーンヒット3回。実力はもう
 間違いなくマスタークラスだってよ」

「うわー、まいったなー」


これ…ゴン大丈夫かな。ヒソカと戦ったせいで
変なケガとかしなきゃいいけど…。

てか全然まいったっつー顔してねーな。

まぁ逆境を楽しんで行っちゃうのがゴンだし。


…こないだのギドみたいな命懸けの修行
されても困るけど。



「で、対戦相手はカストロってんだけど、唯一
 ヒソカからダウンを取ってる男だ。ヒソカが
 敵に与えた4Pのうち、3Pはカストロによって
 だとよ」

「…よく戦い挑んだよな。オレ不戦敗でもいい
 から逃げるぞ」

「お前テンパったら何するかわかんねーからな」

「悔しいけど言い返せない」

「あはは…」

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