第25章 やられても懲りないのがゴン
「キルア君、フーガ君。君達の本当の
目的は何ですか?」
ウイングさんに連れられて来たのはロビー。
ヤバ、こいつら訳わかんねぇ的な感じの"顔"
がスッゴい見える。
「目的、かぁ…」
「目的って言われてもなー。最初とかなり主旨
変わってきてるし」
「最初は特訓と金稼ぎだったよな。…まぁ
何だかんだで一番満喫してんのはゴンだけど」
「あー確かに。ズシとあんたに会わなきゃ
オレはこづかい稼ぎだけのつもりだったし。
ゴンはヒソカってヤツと戦うために武者修行
に来てるんだ。それだけだよ」
そういやウイングさんやズシに会わなかったら
念のねの字も知らなかったんだよなぁ~。
ホント200階行く前に知っといてよかったわ。
…ゴンのムチャ振り癖は止められんかったけど。
まぁ、オレはゴン達と一緒に強くなれたら
それでいいし。
フロアマスターとか、バトルオリンピア?は
正直どーでもいいんだよね。
あと住むなら森がいい。(どーでもいい)
「あいつ夢中になったら見境なさそうだしな~」
「あー…だな。まだ戦うにはどうしたらいい、
みたいなこと言ってたし」
「ん。あ、でも同じ約束を2度破るようなヤツ
じゃないから大丈夫」
てか、んな暴走されたらヤバす(笑)
《もしかしたら私は…》
…ウイングさん、どうしてそんなに焦るんだい。
あれ?デジャブ?
「…もう遅いよ」
ウイングさんの変化に気付いたキルアが呟いた。
「もう知っちゃったんだから。オレもゴンも
フーガも。教えたこと後悔してやめんなら
他の誰かに教わるか、自分達で覚えるかするし」
あんまよくわかんないもんを自己流で
覚えようとは思わないケド。
あ、そういやイルミとかも多分念使って
たんだよなぁ。
…ヤバイ。次会うことになったら、なんかヤバイ。
「…わかりました。途中で降りる気は
ありませんよ。むしろ伝えたいことが山ほど
あります」
そのあと、ズシと一緒に修行しないかって
誘われた。
………うーん、お誘いはありがたいんだけど…
「すいません、オレパス」
「オレもいいや」
「え?」
ははっ、考えてることは一緒みたいだな。