• テキストサイズ

銀の風

第25章 やられても懲りないのがゴン


「おお~~~っ!!」

ちょ、それは痛そうだって!

そこ骨折してるとこじゃん!


「フーガ…痛み止って出来る…?」

「…ごめん、ゴン。オレの髪の毛切り傷とか
 打撲は治せるけど骨折とかは治せないんだ…」

「のぉおお~~っ!!」

うん、マジごめん…。体の中のことはムリなんだ
よね。風邪とか骨折とか…ね。


 コンコンッ


「はいよー。って誰だろ?」

「さぁ?キルア行ってよ」

「ん」

「…キルアが素直、だと!?」

「お前、後で覚えとけよ」

「すいまっせーん」


軽くオレを睨み付けながらキルアがドア開けると
…ウイングさんがいた。

で、ゴンのベッドにつかつか一直線。


「あ、その…ごめんなさ」

  パンッ!

ゴンがごめんなさいを言い終わる前に、
ウイングさんが殴った。


「私に謝っても仕方ないでしょう!一体何を
 考えてんですか!!」

おおう…キルアと同じ説教してる。




「…全く…この程度で済んでよかった。本当に
 もう…」

ウイングさんの"顔"が、"怒り"から"安心"に
変わってくのがハッキリ見えた。

これでゴンのムチャ振り癖が治まってくれれ
ばなー。


「ウイングさん…ホントにごめんなさい」

「いーーえ許しません!」

あ、目が本気だ。なんか、オーラが重いッス…


「キルア君、ゴン君の完治はいつ位になるか
 知っていますか?」

「医者は2ヶ月って言ってたけど」

「わかりました」

…いやいや、ちょっと待て。2ヶ月だったっけ?

さっきキルア自分で4ヶ月…あ、キルアが猫に
見える。


「今日から2ヶ月間、一切の試合を禁じます!
 念の修行、及び念について調べることも
 許しません!」

2ヶ月かぁ…長いな。基礎作りでもやるか。


「今度これが守れないようであれば、君に
 教えることはもう何もありません。
 どうですか?」

「わかった!ちゃんと守るよ。約束する」

「では左手を」


ウイングさんは、ゴンの小指に何か糸を巻き
付けた。

"誓いの糸"って言って、ゆびきりの代用的な
ヤツらしい。


「キルア君、フーガ君、ちょっと…」

「ん?」

「何すか?」


どーしたんだろ?そのままウイングさんに
付いていって、ゴンの部屋を出た。

/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp