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銀の風

第24章 "燃"じゃなくて"念"


「あ、フーガまた猫目になってる!」


"暁の眼"…出ちゃったよ!
もー、このあといろいろめんどいのに!


「まさか…フーガ君、君は…クスカ族では?」

「そうでース」

ま、いっか…。どのみちウイングさんには
言うことになりそうだったし。

とりあえずフードとるか。


「…だからフードを被っていたんですね」

「そーしないといろいろ煩くなったりした
 からさ」

「なるほど…。では君の精孔も開きましょう。
 先程のゴン君達と同じようにして、こちらに
 来てください」

あ、どーでもいーけど新しいパーカーな。
前のヤツ誰かさんのせいで破れちゃったから。


「行きますよ」



  ドンッ!


「うおっ!?」

熱っ!!何今の!?なんか、馬に追突された気分。


「おおっ本当だ!全身から湯気出てる!」

「開きましたね。ではどんな型でもいいので
 自分のイメージしやすい構えでオーラを体に
 留めようと念じてください」


オーラを、留める…ってなるとやっぱ何も
しないのが一番かな…。

  ピタ…


「おー、フーガも出来てる!」

「…何かフーガのオーラの量デカくねーか?」

「ん?」

ゆっくり目を開けると、自分の回りを漂う
オーラが見えた。…量がデカいってどーゆーこと?


「おそらく、フーガ君は"暁の眼"のときの
 オーラの量がもともと大きいのでしょう。
 それ故、今まではそのオーラをコントロール
 出来ずにすぐ力尽きていたはずです」

「あー確かに」

「そういや飛行船ん時もそうだったな」

「え、キルア見せてもらったの?」

「ああ。すぐぶっ倒れたけど、凄かったぜ」

「ええーっ、ずるいよ!」

「ちょ、勘弁してくれ…」

あれ本当にキツいから。今は楽だけどね。


「それではさっきの続きからやりましょう。
 同じように害意を持って念を飛ばします」

途端にウイングさんからプレッシャーが
かかった。


「さっきまでの君達なら、今この場にいるだけ
 でつらかったはずです」

「…ああ。あんたの"極寒の中、裸で"って
 例えた意味がよくわかった」

「無事防げたら、彼の念の壁も破れるでしょう。
 …いきます」

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