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銀の風

第24章 "燃"じゃなくて"念"


《すごく熱い…!ウイングさんが触ってない
 のに、ぐんと押されてる気がする!》

《これだ…見えないぶよぶよが皮1枚隔てた
 とこでまとわりついてるような。
 この肌触りを何億倍もやな感じにすると
 兄貴の念になるのか》


そこで兄貴出すかキルア。

見えないぶよぶよって…フ〇フル?…こわっ!


「行きますよ」



  ドンッ!


ウイングさんが目を見開いたら、ここにいても
わかるくらい強い衝撃がゴン達に向けられた。

…何だっ!?


「おお!?」

「これは!?」

「それが生命エネルギー、オーラです。今
 全身の精孔は開かれました」


なにが起こってんのかは全く見えないけど、
2人の気配が急に強くなったのは感じた。


「これ…湯気だ!!ヤカンの注ぎ口から吹き出す
 湯気そっくりだ!!」

「え?」

「全身から思いっきり立ち上がってるぜ!!
 ほとばしってるけど、これってやばくねー!?」

「ちょ…」


オレ何っっも見えねーんだけどォォォオオ!!


ウイングさんいわく、オーラは生命エネルギー
だから、出しっぱにしてると当然つかれる
らしい。

そのままウイングさんのアドバイスを聞いてると
だんだんゴンとキルアのオーラが落ち着いてきた。


お、まとまった。すごいよな。さっきまで

お祭りフィーバーだったのに。あ、オーラがね。


《なんて…子供たちだ》


…ウイングさん、冷や汗出てるよ。
でもやっぱ自然体が一番なんだなー。


「どんな感じですか?」

「……なんか…ぬるい粘液の中にいるみたいだ」

「うん…重さのない服着てる感じ」

「えーなにそれ?」

「あ、フーガまだだったっけ」

オレも早くやってみたいんだけど
フードがねぇ。

「そのイメージを常に持っていてください。
 慣れれば寝ていても"纏"が使えるように
 なります」

マジか!でも寝ながらやってたら疲れ
るんじゃ…


  ズゥンッ


「わっ…!」

「!!」

ちょ、ウイングさん!?オレのこと忘れてない!?

「これから今度は害意を持って君達に念を
 飛ばします」

「ま、待ってウイングさん!フーガが
 まだ…!」

「え?」


えって…オレそんな影…あ、ヤバイ。

「す、すみませんフーガ…。…!?そ、
 それは…?」

「…やっぱなってる?」
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