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銀の風

第23章 200階の壁


声のしたほうを見たら…えーと…あの、
ああ、ウイングさんがいた。

…そろそろ名前覚えないとなぁ。


「彼の念に対し君達はあまりに無防備だ」


あれ?ウイングさんは平気なんスか?


「極寒の地でこごえながら、なぜつらいか
 わかってないようなもの。これ以上心身に
 負担をかけると死にかけないよ」

「これが"燃"だと!?あいつが「通さない」って
 思うだけでああなるってのか!?ウソつけ!!」

「はい。あれはウソ《みたいなもん》です」

「あ、言った」

悪びれもなくさらっと言ったね。ウイングさん


「本当の"念"について教えます。だから
 ひとまずここは退散しましょう」


んと、いま午後8時20分か。登録は今日中って
言ってたから…あと4時間しかねーじゃん。


「もし…今日登録できなったとしたら、オレ達
 どうなるの?」

「ゴン様とフーガ様はまた1階から挑戦
 し直していただけます。ただ…」

「「ただ?」」


「キルア様は以前登録を断ってらっしゃいます
 から、また未登録という形になりますと
 登録の意志なしとみなされ、参加自体不可能
 となってしまいます」


え…それは困る。やっぱしキルアもいないと。

あれ、ってことはあと4時間で"念"を
覚えて戻ってこないと間に合わねーってことか。

…大丈夫かな。


「ひとまず…退いて、0時までに戻ってこれる
 かい?ここに」


キルアの問いに、ウイングさんは静かにオレ達
を見たあと口を開いた。


「君、次第だ」
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