• テキストサイズ

銀の風

第23章 200階の壁


「ファイトマネーは指定口座に振り込みました」

「どもー」


100階に入ってから4日目。もう150階まで
登ってきたよ☆

つか通帳の数字ヤバす。0何個あんのさ。


「ちょっと悔しいな」

「え?」

「悔しいって、何が?」

「オレが初めて来たとき、150階まで登るのに
 2ヶ月くらいかかったぜ」


「いや十分だろ」

「そーだよ!それに初めてって、6歳のとき
 でしょ?」

「まぁ、そうだけどさ…」


6歳のときのキルアとオレ達が同レベルって
ちょっとショック。

てか2ヶ月くらいで登るって…普通6歳児が
することか?



「キルアとフーガがすっごいイヤな感じが
 したっていう"レン"って何だろね」

「んーー…」 

《多分上の階に行けばもっとそうゆうヤツが…》


「それよりさ、ズシに聞いた方が早くね?」

「…あ」


おま、ズシのこと忘れてたろ。





「"レン"はヨンタイギョウの1つっす。
 "テン"を知り、"ゼツ"を覚え、"レン"を
 経て"ハツ"に至る。
 要するにこれ全て"ネン"の修業っす!!」


…ん?ヨンタイ、何だって?呪文?

「以上っす!」

「わかんねーーよ!!」


「ズシ!あなたいつから人に教えられるほど
 物を修めたのかな?」

「あ、ウイングさん」


相変わらず素敵な寝癖ですね、ウイングさん。
またシャツ出てるよ。


「ゴン君、キルア君、フーガ君。昔の訓辞に
 "物事は中途半端に知ることで、何も
 知らないよりわからなくなる"とあります」

「生兵法は大怪我の元ってやつね。でもオレは
 今知りたいんだよね」


およ、今日はごり押しか?ずいぶん攻めるね。
あー、確かにイルミね…。あいつもうヤだよ。

ん?ウイングさんの方が折れた?



「"ネン"とは、心を燃やす"燃"のこと。
 すなわち意志の強さ」


ズシの言ってた四大行ってのは、要するに
その意志を強くする過程の修業らしい。

…よくわからん(笑)

ポカンって顔してたら実際にやってくれる
ってさ。わーい!


「キルア君、これから君を殺したいと思います。
 いいですか?」

「…え?」

「ああ。いいよ。ムリだから」

さらっと言うねキルア。

/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp