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銀の風

第23章 200階の壁


『ダウーーン!だめだ、起き上がれ
 ませーーーん!!キルア選手またしても一発
 KO勝ちィーー!!』

『おっと隣の会場ではゴン選手がこれまた
 押し出しで一発KO勝ちィィィ!』

『さらに向かいの会場ではフーガ選手に
 よる回し蹴りが炸裂ーー!相手選手は場外で
 KO!!』


『これで3人とも3日前に参加以来、6戦連続
 無傷の勝利です!

 手刀のキルアと、押し出しのゴン、そして
 回し蹴りのフーガ!!

 はたして3人の快進撃はどこまで続くので
 しょうか!?

 そして止めるのは誰か!?』





「最上階まで行ってやらぁぁあいだっ!!」

「うるせーよフーガ!!」


痛ァァア!!ちょ、頭中身出てない?大丈夫!?

ちなみにさっきの試合で100階に突入した
オレ達はついに個室ゲット!!

すごくね!?3日で個室だぜ!?うはー!
何でこんなにテンション高けーんだオレー!


「もうお金と宿の心配はしなくていいね!」

「そいつはどうかな…ってフーガ何してんだよ!」

「ん?」


何って、ふわふわしてる台にダイブしてみた
んだけど何か?

てか何これ。めっちゃ気持ちいいんだけど。



「なぁ、このふかふかしてんの何つーんだ?」

「…は?」

「え?フーガ、知らないの?」

「うん。だってオレん家ハンモックだったし」


…誰にでもね、知らない物はあると思うんだよ。

だからキルア、そんな目で見んな。


「これはベッドって言うんだよ」

「べっど?へぇ~、ふかふかで気持ちいいんだな」


「まあ、とにかくだ。ここからは100階から
 落ちたらすぐにチェックアウトされる。
 だからこの階をどんな手を使っても守ろうと
 するヤツも多い。そんな連中につまずくと
 結構ここで時間食うぜ。気ぃつけろよ」





と、まあキルアから忠告をもらった訳ですが。


『ゴン選手またまた一撃勝利ーー!!』

ゴン、絶好調だね。


《余計な心配だったか》

「まぁゴンだからね」

「…だな」




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