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銀の風

第22章 力試し


「あ、おかえりーフーガ。見て!
 6万ももらっちゃった」

「マジ?オレももらってこよっかな」


イリーナとの試合が終わって60階ロビーに
来てみると、先にゴンが来てた。…早くね?


「ねぇ、キルアに会った?」

「ん?いや、見てないけど…そういやまだ
 来てないんだな」

「珍しいよね。キルアが遅いって」


ズシそんなに強かったのか…。人は見かけに
よらないって本当だな。

とりあえずファイトマネーもらってこよっと。











ファイトマネーもらってゴンのとこに戻って
来たけど、まだキルアは来てない。

…で、待つこと40分。もう寝転がっちゃえ。


「遅ーなー…」

「んー…あ、キルア!」

「え?来た?」


起き上がって見てみたら、確かにキルアが
歩いてきた。

…何か困惑してるっぽい"顔"見えるけど?


「おかえりーキルア。ズシ強かったのか?」

「いや全然。素質はあるけど、今はまだ隙
 だらけで殴り放題だった。…なのに倒せ
 なかった」

あー、そっか。キルア今までのヤツら全部
一撃で終わらせてたしな。


「それに…アイツが構えを変えた途端、兄貴と
 同じ嫌な感じがしたんだ」

「あ、それオレの相手からも感じたわ」

「!? お前もか!?」

「え?ねぇ何の話??」


ああゴンはわかんないか。
多分あのイリーナとズシが変な感じしただけ
だったのかな。


「それがさ「申しわけありません師範代!!」…ん?」


この声は…ズシ?

声の聞こえたほうに行くと、ズシと…えーと…
あ、ウイングさんがいた。

…ズシ、何で土下座してんの?


「言ったはずだよズシ。"レンはまだ使うな"と」

「すいません!!相手の強さのあまり…その…つい」

「うん。勝ち気は悪いことではない。だが
 お前の目標はこの塔の最上階にあるんだろう?
 目先の勝利に惑わされる者は自らの才能を
 削る者だぞ」

「押忍!」


そのまま話ながらズシとウイングさんは
連れだってどっか行っちゃった。


「"レン"って何だ?」

「ズシあやまってたね」

「"レン"と最上階か…ゴン、フーガ予定変更だ。
 最上階目指すぞ」

「りょーかーい」

「うん!」
《―って初めからそのつもりだったけど》


え?そうだったの?
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