第2章 清水 潔子の姉(ハイキュー!!)
「ズバァリ!
男性客も呼び込みたいのよねぇ。
そこで!!
明日にでも妹さんに男の子のお友達を連れてきてもらって新作の味見をして欲しいの」
店長がお願いと両手を合わせて菜々子に頼む。
「私はいいですけど、潔子に頼んでみますね」
「お願いよー」
「では、お先に失礼しますね。
お疲れ様です」
「お疲れ様ー」
そして菜々子は店を後にし、帰宅した。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
「今日は潔子の方が早かったんだね」
「うん。
部活終わるの早かったから」
菜々子は靴を脱ぐと下駄箱へ直し、潔子の声がしたリビングへ向かう。
「潔子ー。
お願いがあるんだけど、明日うちのお店に部活の友達連れてきてもらいかな?
店長が新作の味見をして欲しいんだって」
「部活の友達って………。
うちの部活、女の子いないけど?」
「味見役、男の子がいいんだって。
無理なら断っていいからさ」
菜々子の言葉に悩む潔子。
「姉さんがお菓子作ってくれたらいいよ」
「え、そんな安い条件でいいの?」
「うん。
姉さんのお菓子、最近食べてないし………。
久しぶりに食べたい」
はにかみながら言う潔子。
ヤバイ。
私の妹、超カワイイ!!
と菜々子は心の中で悶えるのであった。
「何人連れて来てもいいからさ」
「うん」
後に潔子はこの時の選択を後悔することになる。