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うちの◯◯がお世話になってます

第2章 清水 潔子の姉(ハイキュー!!)




烏野商店街には人気のケーキ屋がある。
テイクアウトはもちろん、店内でもケーキやクッキーなどのお菓子やコーヒー、紅茶が飲めるようお店の半分は喫茶店のようになっている。


そのお店の名前は『Dolce』(ドルチェ)。


おいしいケーキやクッキーなどで人気だが、このお店が人気な理由はもう一つある。


「お待たせいたしました。
チーズケーキとミルクティーのセットとガトーショコラとコーヒーのセットでございます」


このスラッとした体型に綺麗なその顔はアイドルや俳優でいてもおかしくないくらいで、このDolceでパティシエ見習いとして働いている清水 菜々子。

一見、男性と間違えられそうだが、彼女はれっきとした女性である。

男性に間違えらるのは菜々子が男の格好を好んでしているせいなのだが、本人は全く気にしていない。
むしろ喜ぶぐらいだ。


「あの、清水さん。
よかったら連絡先とか教えてもらえない?」


菜々子が運んだケーキセットを頼んだ女性客が頬を赤く染めながら話しかけてきた。


「申し訳ございません。
仕事中ですので……。
連絡先の交換はできませんが少しならお喋りできますよ」


菜々子がにこりと微笑むと女性客達はさらに頬を赤く染めた。


もうおわかりいただけたかと思われるがこのお店が人気なもう一つの理由は女性客からの菜々子の人気だった。
菜々子会いたさにこのお店に来るという人もいる。




「今日の仕事も終了!
みんなお疲れ様!」


Dolce閉店後のミーティングも終わり、店長の号令で次々と帰る従業員達。


「あ、菜々子ちゃん!
ちょっといいかしら?」


因みに店長は黙っていたら凄くイケメンのオネェである。


「なんですか?」

「菜々子ちゃんって確か高校生の妹さんいたわよね?」

「潔子のことですか?
いますけど、どうされたんですか?」

「ほら、うちって女性客多いじゃない?
だから客層を広げようと今、思っててねぇ」


ニコニコと笑う店長。


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