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うちの◯◯がお世話になってます

第7章 ???の姉《後編》(逆転裁判)




ザワザワ


地方裁判所、第3法廷。
裁判が始まるのを今かと今かと待つ傍聴席の人達。
現役の検事が被告人の裁判にみんな興味津々のようで傍聴席に空席はなく、全て埋まっていた。


カンカンッ!!


法廷に木槌を叩く音が響き、傍聴席は静まる。


「静粛に」


裁判長の声が静まった法廷によく響いた。


「これより狩魔 冥の法廷を開廷します。
弁護側、検察側、準備はよろしいですか?」


裁判長は検察席と弁護席を見た。


「弁護側、準備完了しています」

「検察側も準備完了しております」


成歩堂と検事は向かい合う。
今回の裁判の検事は眼鏡をかけた頭がちょっと(?)薄い亜内検事だ。
実は成歩堂の記念すべき初法廷の相手でもある。


「お久しぶりですねぇ成歩堂くん。
君の成長を今日は楽しみにしてきましたよ」


亜内は自分のおでこをペシッペシッと軽く叩く。


「はぁ……?」


実は、成歩堂は亜内のことを覚えておらずただ首を傾げた。


「では検察側、冒頭弁論をお願いします」

「承知しました。
事件の詳細を糸鋸刑事に証言してもらいます。
糸鋸刑事、証言台へ」


亜内検事がそう言うとイトノコ刑事が真ん中の証言台へ。


「えー初動捜査担当の糸鋸っス。
事件の詳細を証言するっス。

事件現場は被告人、狩魔 冥の検事室で被害者の度柄夢田 笑雄(どえむだ えむお)所轄の刑事だったっス。

死因は絞殺による窒息死で凶器は被告人の鞭っス。

被害者は死ぬ間際にそうとう抵抗したようで身体のあちこちに抵抗痕らしいアザがあったっス。
その際に、凶器の鞭を触ったようで被害者の指紋が凶器についてたっス」

「ちょっと待った!」


イトノコ刑事の証言に割り込んだのは成歩堂だった。




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