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うちの◯◯がお世話になってます

第7章 ???の姉《後編》(逆転裁判)




「どうして凶器の鞭が狩魔検事の鞭だと言えるのですか?」

「被告人の鞭はオーダーメイドで作られた鞭らしく、世界で1本しかないと被告人自身がそう証言しているっス」


成歩堂の質問にイトノコ刑事はドヤ顔で答えた。



そういえば昨日、狩魔検事もそう言っていたな……。



成歩堂はそう思いながら顎をさわる。


「ほぅオーダーメイドですか。
この鞭が」


裁判長は凶器の鞭の写真を眺める。


「そうっス。
鞭の柄にある花の彫刻が何よりの証拠らしいっス」

「可愛らしい花ですな。
小菊のように見えますが……」

「この鞭を作った職人がたまたま見つかってその花はハルジオンという花だそうっス」




この花、ハルジオンっていうんだ。
他の花と変わらない気がするけど、一応覚えておこう。



花の区別がつかない成歩堂は裁判長とイトノコ刑事の会話を聞いてそう思った。


「それにしてもよくそこのお店のご主人、この凶器の鞭が狩魔検事の鞭だって覚えていましたね?

確か、この鞭は狩魔検事が検事になったお祝いにプレゼントでもらったものと聞きました。
狩魔検事が検事になったのは13歳。
今から5年前のことですよ?」


成歩堂は慎重に言葉を選びながら言った。


「そりゃあ狩魔検事がよっぽどインパクト強かったんじゃないんスかね?」

「このっヒゲ!!
また適当なことを言って!!
毎年、メンテナンスに出してたからに決まっているでしょ!?」


被告人席にいた冥が怒鳴る。


「ひぃぃ!!」


イトノコ刑事は思わず証言台に隠れる。


「…………。
よく考えたら狩魔検事は今、鞭を持ってなかったスね。
隠れる必要なかったス」

「なんですって!?
覚えてなさいよ!!
ヒゲ!
この裁判が終わったらたっぷり鞭でしばいてあげるから!!」

「イトノコ刑事。
あまり被告人を興奮させないでください。
怖いので」


裁判長が怒る冥を見たあとに真剣な表情でイトノコ刑事を注意した。


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