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うちの◯◯がお世話になってます

第6章 ???の姉《前編》(逆転裁判)




「……………違うわ。
世間では狩魔姉妹って言われているけど本当は姉妹ではなく、3姉妹。
私は次女ではなく、三女よ」

「ということは………。
お姉さんがもう1人いるってこと?」


真宵の言葉に頷く冥。


「そのお姉さんはどちらに?」

「………行方不明よ」


成歩堂は冥の返答に思わずしまったという表情をする。


「私が検事になった翌日、姿を消したわ。
父に聞いても教えてくれず、気がつけば存在自体を消されてたわ」


冥の言葉に何と言っていいのかわからず黙る成歩堂と真宵。


「あの鞭は私と姉さんを繋ぐ唯一のものよ。
それを!!
凶器にされて私は凄く不愉快なのよ!!
だから真犯人に鞭のフルコースを浴びせる。

それが私が無実になったらすると心に決めているわ」


そう言うと冥は腕を組んだ。




………真犯人に同情するなぁ………。




と成歩堂と真宵は思うのであった。


後にこの会話が重要になると今の成歩堂達は思いもよらなかった。










「おかしい」


菜々子は事件現場の狩魔 冥の検事室へ来ていた。


「何がおかしいんですか?」


春美が首を傾げた。


「被害者のデータや写真を見ると被害者の体に抵抗痕が凄くあるの」

「ていこうこん?
とは一体………?」

「犯人から首を絞められたときにそれを解こうとしたときにできる傷とかを抵抗痕というの」

「なるほど!
被害者さまの首についてる引っ掻いたようなこの傷を言うのですね!」

「そういうこと。
さすが春美ちゃん、のみ込みが速いね」


春美は菜々子に誉められ、嬉しそうに笑う。


「この被害者、首以外にも体のあちこちにアザがあるから相当、抵抗したと思うの。
本当に狩魔検事がここで被害者を絞殺したとするのなら、この事件現場は綺麗すぎる」

「確かに……暴れたにしては散らかってないですね」

「もしかしたら………被害者は殺害された後にここに異動されたかもしれない!
春美ちゃん!!
他の部屋も調べよう!!」

「はい!」


菜々子と春美は慌てて冥の検事室を出た。





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