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うちの◯◯がお世話になってます

第6章 ???の姉《前編》(逆転裁判)




「それにどうせ弁護士なら成歩堂 龍一ではなく菜々子って言う弁護士の方がよかったわ」

「なんでですか?
ナルホドくんだってけっこう凄い弁護士なのに」


冥の言葉に疑問を持った真宵が聞く。


「1度だけ、彼女の弁護を見たことがあるわ。
まさに完璧な裁判。
弁護士なのがもったいないと思ったほどにね」

「確かに菜々子ちゃんは僕みたいにハッタリじゃなくてちゃんと根拠を組み立ててるからねー」


冥に同意する成歩堂。


「あ、それわかるかも!
菜々子さんの裁判、安心して見ていられるもん。
ナルホドくんの裁判のヒヤヒヤ感と比べると菜々子さんのほうがいいよね~」


真宵が両手をあわせてうんうんと首を縦に振りながら言った。


「ごめんね?
今、菜々子ちゃんは別の裁判を担当しててちょうど明日、裁判なんだ」

「それならしょうがないわね。
あなたで我慢してあげる」

「じゃあいろいろ聞かせてもらっていいかい?」

「いいわよ」


冥は成歩堂に事件で自分が知っている全てを言った。


「なるほど……。
いつの間にか眠ってて、その間に知らない男が自分の検事室で死んでいたんだね?」

「そうよ。
警察は私の鞭が凶器だからという理由で容疑者にしたみたいだけどね」

「そんなの!
鞭なんていっぱいあるし、本当に狩魔検事の鞭かどうかわからないのに」


真宵が両頬を膨らませて言った。


「いや、あの鞭は私のだと思うわ」

「どうしてそう言いきれるんですか!」

「あの鞭は世界で1つしかないからよ」


真宵の質問に淡々と答える冥。


「世界で1つしかないってどういうことだい?」

「あの鞭は私が検事になったときのお祝いで姉からプレゼントでもらったオーダーメイドの鞭よ」

「お姉さんってリュウって名前の犬を飼ってるんだよね?」


冥は真宵の言葉に目を伏せる。


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