第18章 世良 真純の姉(名探偵コナン)
「やっぱり一番モテてたのは俺でしょ」
「はぁ〜?
合コンじゃお前が勝ってたけど俺だって告白の一つや二つあったっつーの!」
萩原の自信満々な答えに不満を持つ松田。
「いや〜お前らもなかなかだったと思うけどあいつも凄かったと思うけどなぁ」
そう言って伊達はポアロの男性店員でキッチンで料理を作っている安室 透をチラリと見た。
伊達の視線に気付いた安室は苦笑いを浮かべた。
実は安室とは仮の姿で本名は降谷 零。
萩原、松田、伊達と同じ警察学校の同期である。
「あ〜あいつねぇ。
確かにあいつもモテてたな」
「あいつと言えばあいつのその親友もちらほら告白されてたぞ」
「マジで?
知らなかったなー」
萩原と松田がそう話をしていた時だった。
「あぁ〜!!!
じれったいわ!!!
もうぶっちゃけて聞きますけど、菜々子刑事と一番いい感じになってるのは誰なんですか!!?」
「ちょっ園子!」
「だって!
蘭も気になるでしょう!?」
「それは………そうだけど……」
好奇心で目をキラキラさせている園子を嗜める蘭だったが園子から指摘を受けて言葉に詰まる。
「まぁまぁ。
菜々子ちゃんと今いい感じになってるのは誰って言ったら……」
「「「俺(僕)だ(ですね)」」」
萩原、松田、安室の声が綺麗にハモった。
3人はお互いを見合った。
その状況に伊達は思わず笑う。
「いやいやこれはこれはポアロのイケメン店員の安室さんじゃねぇの。
何?
客として来た菜々子を口説いてんのか?」
松田が喧嘩腰で話しかける。
「いえいえ。
ほら僕、探偵ですから菜々子刑事には事件で何度かお世話になってまして。
日頃の感謝の気持ちを込めて何度か食事に行ってるんです」
安室はにっこりと笑って言った。