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うちの◯◯がお世話になってます

第16章 及川 徹の姉(ハイキュー‼︎)




「驚かせてすみません」


菜々子に声をかけたのは牛島だった。


「だっ大丈夫!
ひ、久しぶりだねウシワカ君」


菜々子は牛島に会えた事に喜びながら風で髪の毛ボサボサになってないかな?大丈夫かな?と心配になった。


「誰かと待ち合わせですか?」

「えっ!?
ううん!
ただボーっとしてただけ!!」


菜々子の言葉に安心半分、疑い半分で菜々子の手元にあるスマホを牛島はジッと見つめた。


「コレは電話をね、しようかどうか迷ってたんだ」

「誰に?」


牛島はしまったという風に口元に手を当てた。
どうやら無意識のうちに出た質問だったらしい。


「私、東京の大学に通いながらバンド活動してたの。
みんなでデビュー目指して活動してたんだけど…………。
メンバーが次々に辞めていっちゃって…………。
今残ってるの私ともう1人しかいなくて、その子に今後どうするか電話してみようかなって…………」

「そうだったんですか」

「でも、私自身バンド活動を続けたいのか分からなくなっちゃって。
そんな気持ちのままもう1人の子に電話するのって迷惑かなって思うと躊躇っちゃって…………。
そんな感じでスマホ持っていじいじしてたの」


菜々子は自分のスマホの画面を見つめた。
牛島はそんな菜々子を無言で見た。
菜々子も牛島も喋ることなく沈黙がただ続く。


「ご、ごめんね?
こんな話されても困っちゃうよね!」


沈黙に耐えきれず、菜々子は誤魔化すように笑いながら言った。


「いえ。
……………その。
俺は仲間が変わってもバレーを続けます」


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