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うちの◯◯がお世話になってます

第16章 及川 徹の姉(ハイキュー‼︎)




その後、牛島と別れた菜々子はどうやって家までたどり着いたのか全く記憶がなかった。
そのぐらい牛島の微笑みに動揺した。


(やばいやばいやばいやばい………!!
ウシワカ君の笑顔が頭から離れないっ!!)


菜々子は自室のベッドにうつ伏せに寝転ぶとぽすぽすと枕を両手で殴る。


「これが一目惚れってやつ……………?」

「誰に一目惚れしたの?」

「うわあぁぁ!!!
徹っ!!!
いつからそこにっ!!!!!!」

「さっきから居たよ。
いくら呼んでも反応しなかったの姉さんだよ」


徹に驚く菜々子に呆れてため息をつく徹。


「で?
誰に一目惚れしたの?」

「えっ!?
いやぁ…………ちっ…チガウヨ?
徹の聞き間違いじゃない?」


誤魔化す菜々子に徹はどこか冷めた目で見つめながらふーんと言った。


「まぁいいけど。
姉さん少し元気出たみたいだし」

「うっ…………ご心配をおかけしてます……………」

「そう思うなら早く悩みを解決してよね!」


照れ隠しか、そっぽを向く徹。


「…………うん。
そうだね………」


菜々子は思わず俯いた。











「はぁー…………。
またここに来てしまった…………」


牛島に一目惚れした日から菜々子はほぼ毎日あの公園に来ていた。
また牛島に会えないかなと思いつつ菜々子はバンドの事を考えていたが、あの日以来牛島を見かけることは無かった。


(一度、ドラムの子と話しようかな……………。
このまま1人で考えても答えが出そうにないし…………)


菜々子はスマホ画面にドラム担当の連絡先を表示するとジッと見つめた。


「………あの。
誰かと待ち合わせしているんですか?」

「うわっ!!
あっ……あっ危なかった……………」

突然声をかけられて驚いた菜々子はスマホを落としかけた。



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